[森(南)] 誓約の幹部 : ──何事か、と拠点を出て周囲を見渡す。
強い地震、何やら嫌な予感がする。

[森(南)] 誓約の幹部 :  

[森(南)] 誓約の幹部 : ──。

[森(南)] 誓約の幹部 : ──……。

[森(南)] 誓約の幹部 : 強い揺れの後、意識が飛んだ。

[森(南)] 誓約の幹部 : 長く、長く意識は闇の中に落ち……。

[森(南)] 誓約の幹部 : 気がつけば。

[森(南)] 誓約の幹部 : 「……ここは」

[森(南)] 誓約の幹部 : そこは“先程まで”、異端者と対峙していた路地裏だ。
──周囲からは変わらず、喧騒が聞こえる。

[森(南)] 誓約の幹部 : 何かの術を受けたのだろうか?
……頭がぼんやりとして思い出せない。後ほど検査をする必要がありそうだ。

[森(南)] 誓約の幹部 : 「一先ず、戻……?」

[森(南)] 誓約の幹部 : 踵を返そうとした時、何かに気付く。

[森(南)] 誓約の幹部 : カソックコートの装飾が、千切れている。

[森(南)] 誓約の幹部 : 「…………?」
先の交戦で、そのような傷を受けた覚えがない。
どこかで挟んでしまったのだろうか?

[森(南)] 誓約の幹部 : ……まあ、良いだろう。
また買い直せば良い。

[森(南)] 誓約の幹部 : そうして男は、闇の中へと歩んでいった。

[森(南)] 誓約の幹部 :